2011年 05月 31日
それでも明るい |
ロングランを誇る舞台は見たことはありませんが、この映画は市民会館で上映されたのを見ました。
小学生だったか、中学生の時だったか。
考えてみれば長いし、そう簡単な内容でもないのに、ずいぶんと感動したことを覚えています。
「屋根の上のバイオリン弾き」(1971年)
予告編は ここ。
NHK BS2 で2月に放送されたのを録画し、長いので何回かに分けて、やっと見終わりました。
有名な 「サンライズ・サンセット」 よりも、たびたび出てくるテーマの 「トラディッショーン!(しきたり)」 というほうが記憶に残っています。
ロシア革命前夜、ウクライナのアナテフカ村で、貧しくとも平和に暮らすユダヤ人のコミュニティ(シュテットル というんだそうです)。
そこで、みんなと同じようにしきたりを大事にしている牛乳屋のテヴィエ(トポル)。
気の強い妻のゴールデ(ノーマ・クレーン)と、5人の娘たちと暮らしている。
そんなところに、長女のツァイテル(ロザリンド・ハリス)に縁談が。
でもツァイテルは老いた肉屋の後妻よりも、若く貧しい仕立て屋のモーデル(レナード・フライ)の妻になりたい。
親の決めた縁談ではなく、恋愛結婚なんて。
テヴィエの大事な 「しきたり」 からは、大きく逸脱している。
でも許してしまう・・・。
二人の結婚式はみんなの前で盛大に。
なにもそこに踏み込まなくても、憲兵隊。と思うんですが、ユダヤ人迫害はすでに始まっている。
そしてさらに、テヴィエが気に入って娘たちの家庭教師にと家に入れた、キエフの大学生パーチック(ミシェル・グレイザー)と。
次女のホーデル(ミシェル・マーシュ)は恋に落ち。
革命運動で逮捕されたバーチックを追って、ホーデルはシベリアへ発つ。
ここまでは親心で許してきたテヴィエも、三女のハーバ(ニーヴァ・スモール)が。
ユダヤ人ではない、ロシア人の青年と駆け落ちしたのは許せない。
ああ、5人も娘がいると、悩みごとは尽きない・・・。
という中、ユダヤ人迫害の勢力はさらに強まり、ついに国外追放が強制されるんでした。
しかしそこは不屈のユダヤ人、聖書の昔からのディアスポラには負けない。
みんなそれぞれどこかを目指して旅立ちます。
そこで物語は終わるわけで、だから決して明るい内容ではないんですが、それでも明るく楽しいミュージカル映画です。
テヴィエの性格が効いているんでしょうね。
私のイメージの中ではテヴィエは50代の初老の男、という感じだったのですが、設定上はそれで間違っていないと思いますが、この作品当時のトポルは36歳。えー!
屋根の上のバイオリン弾き
というのは、ローマ皇帝ネロによる迫害のなか、逃げ惑うユダヤ人たちの中で屋根の上でバイオリンを弾いている男がいた、という故事を踏まえたシャガールの絵をモチーフにしているんだそうです。
(シャガールは今のベラルーシのシュテットル出身のユダヤ人でした)
小学生だったか、中学生の時だったか。
考えてみれば長いし、そう簡単な内容でもないのに、ずいぶんと感動したことを覚えています。
「屋根の上のバイオリン弾き」(1971年)
予告編は ここ。
NHK BS2 で2月に放送されたのを録画し、長いので何回かに分けて、やっと見終わりました。
有名な 「サンライズ・サンセット」 よりも、たびたび出てくるテーマの 「トラディッショーン!(しきたり)」 というほうが記憶に残っています。
ロシア革命前夜、ウクライナのアナテフカ村で、貧しくとも平和に暮らすユダヤ人のコミュニティ(シュテットル というんだそうです)。
そこで、みんなと同じようにしきたりを大事にしている牛乳屋のテヴィエ(トポル)。
気の強い妻のゴールデ(ノーマ・クレーン)と、5人の娘たちと暮らしている。
そんなところに、長女のツァイテル(ロザリンド・ハリス)に縁談が。
でもツァイテルは老いた肉屋の後妻よりも、若く貧しい仕立て屋のモーデル(レナード・フライ)の妻になりたい。
親の決めた縁談ではなく、恋愛結婚なんて。
テヴィエの大事な 「しきたり」 からは、大きく逸脱している。
でも許してしまう・・・。
二人の結婚式はみんなの前で盛大に。
なにもそこに踏み込まなくても、憲兵隊。と思うんですが、ユダヤ人迫害はすでに始まっている。
そしてさらに、テヴィエが気に入って娘たちの家庭教師にと家に入れた、キエフの大学生パーチック(ミシェル・グレイザー)と。
次女のホーデル(ミシェル・マーシュ)は恋に落ち。
革命運動で逮捕されたバーチックを追って、ホーデルはシベリアへ発つ。
ここまでは親心で許してきたテヴィエも、三女のハーバ(ニーヴァ・スモール)が。
ユダヤ人ではない、ロシア人の青年と駆け落ちしたのは許せない。
ああ、5人も娘がいると、悩みごとは尽きない・・・。
という中、ユダヤ人迫害の勢力はさらに強まり、ついに国外追放が強制されるんでした。
しかしそこは不屈のユダヤ人、聖書の昔からのディアスポラには負けない。
みんなそれぞれどこかを目指して旅立ちます。
そこで物語は終わるわけで、だから決して明るい内容ではないんですが、それでも明るく楽しいミュージカル映画です。
テヴィエの性格が効いているんでしょうね。
私のイメージの中ではテヴィエは50代の初老の男、という感じだったのですが、設定上はそれで間違っていないと思いますが、この作品当時のトポルは36歳。えー!
屋根の上のバイオリン弾き
というのは、ローマ皇帝ネロによる迫害のなか、逃げ惑うユダヤ人たちの中で屋根の上でバイオリンを弾いている男がいた、という故事を踏まえたシャガールの絵をモチーフにしているんだそうです。
(シャガールは今のベラルーシのシュテットル出身のユダヤ人でした)
by mifuyusasa
| 2011-05-31 16:15
| on TV
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