2012年 05月 19日
「裏切りのサーカス」 |
これは映画化のニュースを聞いた時点で、万難を排して見に行かねば、と思った作品でした。
ジョン・ル=カレの原作 「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」 は傑作スパイ小説で、作者を反映したといわれている主人公のジョージ・スマイリーは、大好きなキャラクターです。
そして、キャストがまたすごい顔ぶれ。
現在考えられる英国実力派俳優のすべてを結集した感があります。
4月21日に劇場公開されてから早くも1か月近くたち、ほんとに観に行けるんだろうか、私。
と不安でしたが、ついに昨日行ってきました。
おめでとうございます。
「裏切りのサーカス」
オフィシャルサイトは ここ。
1970年代、冷戦たけなわな時代の情報戦争最前線、英国諜報部、通称サーカス。
内部にいる二重スパイ<もぐら>を『探し出すための隠密作戦中、ハンガリーで工作員エリスことジム・プリドー(マーク・ストロング)を失ったチーフ、通称コントロール(ジョン・ハート)。
彼は作戦失敗の責任を負わされ、サーカスを追われる。
(生きてるコントロールを見られるなんて)
コントロールの右腕ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)も同時に職を去るが。
コントロールの不審死ののち、内務省からの内密の依頼を受け、スマイリーはもぐらを突き止めるための極秘作戦を開始。
スマイリーの右腕は、ピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)。
まだ現役の彼の立場を利用し、内部資料を収集。
デジタル時代じゃありませんでしたのでねー。紙をお持ちだししないと。
それらを突き合わせる中で、徐々に浮かび上がる真実。
もぐらの正体は、コントロールの後を襲ったパーシー・アレリン(トビー・ジョーンズ)’ティンカー’ か。
優雅で毛並のいい自信家、やり手のビル・ヘイドン(コリン・ファース)’テイラー’ か。
強引で勇敢な急進派、ロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)’ソルジャー’ か。
時勢を見るに敏な二股膏薬タイプ、亡命スパイのトビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)’プアマン’ か。
スマイリーののどに刺さったトゲ、裏切りを重ねる妻のアンや、ソ連KGBの実力者、昔からの宿敵カーラ、もぐらの情報をつかみかけたものの、組織につぶされかけているエージェント、リッキー・ター(トム・ハーディ)。
必要なディテールは漏らさず、小説と違う演出も全然不自然ではない、期待以上の映画でした。
キャラクターのイメージそのまんまだったし。
小説とは違ったところで、これはうまいことやったなあ、と思ったのは、サーカス華やかなりしころのクリスマスパーティーのシーン。
ソ連国歌の斉唱を聴いて、いい歌だなあ、と思ったりしました。
それから、事態が大詰めを迎え、スマイリーに身辺整理を進められたギラムが、恋人と別れるシーン。
ギラムがゲイって、あ、そのほうがいいなあ、とか。
ラストの決着のシーンも。
それにしてもゲイリー・オールドマンのスマイリーが、抑えに抑えた、しかし緊張感のみなぎった演技で圧倒的でした。
アカデミー賞、あげたかったなあ。
いやそれにしても渋い映画だったー。
(観に行けてよかったー)
ジョン・ル=カレの原作 「ティンカー、テイラー、ソルジャー、スパイ」 は傑作スパイ小説で、作者を反映したといわれている主人公のジョージ・スマイリーは、大好きなキャラクターです。
そして、キャストがまたすごい顔ぶれ。
現在考えられる英国実力派俳優のすべてを結集した感があります。
4月21日に劇場公開されてから早くも1か月近くたち、ほんとに観に行けるんだろうか、私。
と不安でしたが、ついに昨日行ってきました。
おめでとうございます。
「裏切りのサーカス」
オフィシャルサイトは ここ。
1970年代、冷戦たけなわな時代の情報戦争最前線、英国諜報部、通称サーカス。
内部にいる二重スパイ<もぐら>を『探し出すための隠密作戦中、ハンガリーで工作員エリスことジム・プリドー(マーク・ストロング)を失ったチーフ、通称コントロール(ジョン・ハート)。
彼は作戦失敗の責任を負わされ、サーカスを追われる。
(生きてるコントロールを見られるなんて)
コントロールの右腕ジョージ・スマイリー(ゲイリー・オールドマン)も同時に職を去るが。
コントロールの不審死ののち、内務省からの内密の依頼を受け、スマイリーはもぐらを突き止めるための極秘作戦を開始。
スマイリーの右腕は、ピーター・ギラム(ベネディクト・カンバーバッチ)。
まだ現役の彼の立場を利用し、内部資料を収集。
デジタル時代じゃありませんでしたのでねー。紙をお持ちだししないと。
それらを突き合わせる中で、徐々に浮かび上がる真実。
もぐらの正体は、コントロールの後を襲ったパーシー・アレリン(トビー・ジョーンズ)’ティンカー’ か。
優雅で毛並のいい自信家、やり手のビル・ヘイドン(コリン・ファース)’テイラー’ か。
強引で勇敢な急進派、ロイ・ブランド(キアラン・ハインズ)’ソルジャー’ か。
時勢を見るに敏な二股膏薬タイプ、亡命スパイのトビー・エスタヘイス(デヴィッド・デンシック)’プアマン’ か。
スマイリーののどに刺さったトゲ、裏切りを重ねる妻のアンや、ソ連KGBの実力者、昔からの宿敵カーラ、もぐらの情報をつかみかけたものの、組織につぶされかけているエージェント、リッキー・ター(トム・ハーディ)。
必要なディテールは漏らさず、小説と違う演出も全然不自然ではない、期待以上の映画でした。
キャラクターのイメージそのまんまだったし。
小説とは違ったところで、これはうまいことやったなあ、と思ったのは、サーカス華やかなりしころのクリスマスパーティーのシーン。
ソ連国歌の斉唱を聴いて、いい歌だなあ、と思ったりしました。
それから、事態が大詰めを迎え、スマイリーに身辺整理を進められたギラムが、恋人と別れるシーン。
ギラムがゲイって、あ、そのほうがいいなあ、とか。
ラストの決着のシーンも。
それにしてもゲイリー・オールドマンのスマイリーが、抑えに抑えた、しかし緊張感のみなぎった演技で圧倒的でした。
アカデミー賞、あげたかったなあ。
いやそれにしても渋い映画だったー。
(観に行けてよかったー)
by mifuyusasa
| 2012-05-19 13:16
| Theater
|
Comments(4)
Commented
by
アコード
at 2012-05-20 02:13
x
ご鑑賞おめでとうございます(笑)。
俳優陣みんな良かったですね。
ゲイリーほんと抑えてましたねえ。
渋くて見ごたえのある映画でした。
キアラン(ソルジャー)だけ特別エピソードが無くていまいちキャラが掴めなかったのですが、原作読んだらもうちょっとわかりますかね?
俳優陣みんな良かったですね。
ゲイリーほんと抑えてましたねえ。
渋くて見ごたえのある映画でした。
キアラン(ソルジャー)だけ特別エピソードが無くていまいちキャラが掴めなかったのですが、原作読んだらもうちょっとわかりますかね?
Commented
by
mifuyusasa at 2012-05-20 16:14
<アコードさま。
はい、ありがとうございます。
俳優、ほんとによかったです。演技巧者をそろえていましたね。
キアランのブランド、確かに映画では影が薄かったですね。アレリンの腰ぎんちゃくにしか見えなかったです。
小説だとディテールが書き込まれているので、キャラクターをつかめると思います。
せっかくキアランだったんだから、もう少し描写があってもよかったかも。ちょっともったいないです。
はい、ありがとうございます。
俳優、ほんとによかったです。演技巧者をそろえていましたね。
キアランのブランド、確かに映画では影が薄かったですね。アレリンの腰ぎんちゃくにしか見えなかったです。
小説だとディテールが書き込まれているので、キャラクターをつかめると思います。
せっかくキアランだったんだから、もう少し描写があってもよかったかも。ちょっともったいないです。
Commented
by
アコード
at 2012-05-20 18:01
x
ほんとキアラン影薄くてもったいなかったですね。
原作入手してみます。
原作入手してみます。
Commented
by
mifuyusasa at 2012-05-21 12:15
<アコードさま。
今、私も原作読み返しています。
3回目ですが、映画を観てようやく得心がいった、という部分も多いですし、やっぱり役者の顔を思い浮かべながら読めるのは、具体的でイメージしやすいです。
3部作を通してお読みになると、登場人物のその後がわかったりして面白いです。
今、私も原作読み返しています。
3回目ですが、映画を観てようやく得心がいった、という部分も多いですし、やっぱり役者の顔を思い浮かべながら読めるのは、具体的でイメージしやすいです。
3部作を通してお読みになると、登場人物のその後がわかったりして面白いです。