2011年 09月 09日
「黄色い星の子供たち」 |
子供を描かせると、フランス映画はすごい。
と、いつも思わせられるんですが(最近では 「ユキとニナ」 「あの夏の子供たち」)、テーマは重たいけどこれも秀作であろう、と期待していました。
それにジャン・レノと、「オーケストラ!」のメラニー・ロランが出演する。
これは劇場で見なくては。
「黄色い星の子供たち」
オフィシャルサイトは ここ。
服の左胸に黄色い星を着けさせられ、差別を受けながらもパリの街で平和に暮らすユダヤ人たち。
しかしヒトラーの命令で、2万4千人のユダヤ人を検挙することに。
夜明けに急襲を受けた人々。
鞄一つ、2日分の食料の持ち出しだけを赦された人々1万3千人は、冬季自転車競技場へ。
水も与えられず、衛生状態も悪い中、デヴィッド医師(ジャン・レノ)や看護師のアネット(メラニー・ロラン)が奮闘するも、はしかや赤痢が蔓延、妊婦も命を落としていく。
そして移送。
ボーヌ郊外の収容所で、劣悪な環境ながらも落ち着いた日々が続く・・・。
ユダヤ人の待遇改善のために陳情を続けるアネットだが。
ある日、大人と子供が引き離され、大人たちは運ばれていく。
やがて子供たちも。
それはポーランドの絶滅収容所への道・・・。
というわけでたいへんに悲惨な物語なのですが、折々に見られる人々の善意が救いになります。
善意を見せることに非常に勇気が必要だった中でのそういう行為は、絶望的な悪と比べると小さなものながら、映画を観ている私たちをも力づけてくれます。
終盤、私の周りはすすり泣きでいっぱいでしたが、私は泣きませんでした。
(最近感性が鈍磨しているのかも)
希望があります。
子供たちは不憫ではありますが、その環境での勇気にも感動します。
軽い気持ちでは見られませんが、いい映画を観た、と思ったのでした。
と、いつも思わせられるんですが(最近では 「ユキとニナ」 「あの夏の子供たち」)、テーマは重たいけどこれも秀作であろう、と期待していました。
それにジャン・レノと、「オーケストラ!」のメラニー・ロランが出演する。
これは劇場で見なくては。
「黄色い星の子供たち」
オフィシャルサイトは ここ。
服の左胸に黄色い星を着けさせられ、差別を受けながらもパリの街で平和に暮らすユダヤ人たち。
しかしヒトラーの命令で、2万4千人のユダヤ人を検挙することに。
夜明けに急襲を受けた人々。
鞄一つ、2日分の食料の持ち出しだけを赦された人々1万3千人は、冬季自転車競技場へ。
水も与えられず、衛生状態も悪い中、デヴィッド医師(ジャン・レノ)や看護師のアネット(メラニー・ロラン)が奮闘するも、はしかや赤痢が蔓延、妊婦も命を落としていく。
そして移送。
ボーヌ郊外の収容所で、劣悪な環境ながらも落ち着いた日々が続く・・・。
ユダヤ人の待遇改善のために陳情を続けるアネットだが。
ある日、大人と子供が引き離され、大人たちは運ばれていく。
やがて子供たちも。
それはポーランドの絶滅収容所への道・・・。
というわけでたいへんに悲惨な物語なのですが、折々に見られる人々の善意が救いになります。
善意を見せることに非常に勇気が必要だった中でのそういう行為は、絶望的な悪と比べると小さなものながら、映画を観ている私たちをも力づけてくれます。
終盤、私の周りはすすり泣きでいっぱいでしたが、私は泣きませんでした。
(最近感性が鈍磨しているのかも)
希望があります。
子供たちは不憫ではありますが、その環境での勇気にも感動します。
軽い気持ちでは見られませんが、いい映画を観た、と思ったのでした。
by mifuyusasa
| 2011-09-09 15:34
| Theater
|
Comments(2)
Commented
by
コンキチ
at 2011-09-10 12:20
x
観たいですね!
映画には文学と違って目と耳で感じる相乗効果のようなものが
あることは黒澤作品を筆頭に一部文学を超越する瞬間がありますよね!
羅生門はその筆頭だと思いますが、別に感動しているわけでもないのに
涙が止め処なく出るとき映画の醍醐味を感じます。
映画館じゃなきゃダメですよね!
とりとめのない話しになりました、ごめんなさい。
映画には文学と違って目と耳で感じる相乗効果のようなものが
あることは黒澤作品を筆頭に一部文学を超越する瞬間がありますよね!
羅生門はその筆頭だと思いますが、別に感動しているわけでもないのに
涙が止め処なく出るとき映画の醍醐味を感じます。
映画館じゃなきゃダメですよね!
とりとめのない話しになりました、ごめんなさい。
Commented
by
mifuyusasa at 2011-09-10 13:03
<コンキチさま。
テーマが重たいとみるのどうしようか考えてしまいますが、重い映画だからこそ映画館で見たほうがいい、という気がします。
映画だからこその音や色が、それから画面構成などが効果的にストーリーを盛り上げてくれますよね。
私は黒澤明でいうと 「乱」 の色彩と構図に圧倒されて、生れてはじめて同じ映画を劇場で何度も見る、ということをしました。
やっぱりのめりこむなら映画館に限りますね。
この映画もほんとに映画館で見てよかったです。
コンキチさんもぜひどうぞ。
テーマが重たいとみるのどうしようか考えてしまいますが、重い映画だからこそ映画館で見たほうがいい、という気がします。
映画だからこその音や色が、それから画面構成などが効果的にストーリーを盛り上げてくれますよね。
私は黒澤明でいうと 「乱」 の色彩と構図に圧倒されて、生れてはじめて同じ映画を劇場で何度も見る、ということをしました。
やっぱりのめりこむなら映画館に限りますね。
この映画もほんとに映画館で見てよかったです。
コンキチさんもぜひどうぞ。