2019年 12月 16日
肺腑をえぐる。 |
北欧ミステリ続きです。
「このミステリーがすごい! 」選出の傑作小説を映画化! 『ミレニアム』シリーズ、『特捜部Q』シリーズに続く、肺腑をえぐる衝撃の北欧ミステリー! !
北欧といった場合、スカンディナビア半島の国々はイメージしやすい。
デンマークもなじみがあります。
しかし。
アイスランド。
位置はわかる。火山とバイキングの国。歌手のビョークはアイスランド出身。…以上。
個人的な不勉強のせいで、アイスランドで知っていることはそれくらいでした。(ごめんなさい)
それだけに、アイスランドについて知らしめてくれたこの作家の功績は大きいです。
アーナルデュル・インドリダソン。
エーレンデュル警部シリーズ第一作目「湿地」の映画版が、Amazon Prime Video で配信されていました。
「湿地」(2006年)
日本未公開でしたが、2015年のトーキョーノーザンライツフェスティバルで上映されています。
映画祭オフィシャルサイトの作品紹介(予告編あり)は ここ。
Amazon Prime Video は ここ。
レイキャビク警察のエーレンデュル警部(イングヴァール・E・シーグルソン)は、離婚した妻との間の娘の荒れた生活に悩む毎日。
顔見知りによる突発的な犯行にも思われる事件の捜査が始まったが、現場には謎のメッセージが残されていて
それは、荒涼とした墓地に立つ十字架の写真。
墓地の主とは。
そして、だれが何の目的で脳を取り出したのか。
「このミステリーがすごい! 」選出の傑作小説を映画化! 『ミレニアム』シリーズ、『特捜部Q』シリーズに続く、肺腑をえぐる衝撃の北欧ミステリー! !
というのがDVDの宣伝文句です。
原作の読後感は、たしかに 肺腑をえぐる という悲惨さでした。
映画版はすこし事情説明が弱い感じがします。
ともあれ、いかにも寒々しいアイスランドの景色が、この季節に見るとホントに寒い。
当然、遺伝病についての研究も盛んで、どの家系にはどんな病気が出るか、この病気は出てくるはずがないとか、わかってしまう。
わかってしまったが故の悲劇も起きる可能性があるというわけで…。
原作を読んで少しばかりアイスランドの事情がわかり、この映画でちょっとだけアイスランドの景色が分かったような気がします。
いちばん印象的だったのは、アイスランドの人には原則として姓がないということ。
アーナルデュル・インドリダソン
というのは、インドリディの息子のアーナルデュル ということで、インドリダソンは父称なんですね。
(お父さんは作家のインドリディ・G・トーステンソン)
正式に呼ばれる名前は アーナルデュル のみだそうです。
エーレンデュル警部シリーズは、最近5作目の 「厳寒の町」 が東京創元社から出版されました。
タイトルからしていかにも寒そうな。。。
(文庫化まで待つので、まだ4作目「湖の男」も未読です)
(進むにつれ、娘との関係がよくなっているので明るい要素も期待したい)
(あ、「三秒間の死角」再読しました)
(三秒間 が明らかになるのは、ホントに最後の最後でした)
by mifuyusasa
| 2019-12-16 10:11
| Online
|
Comments(4)
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アコード
at 2019-12-16 19:21
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映画、あったんですね。
まだ見てないですが、原作を結構前に読んだので、見ようと思います。
原作(文庫)のあとがきにもアイスランドの情報が結構あって面白かった記憶が。
まだ見てないですが、原作を結構前に読んだので、見ようと思います。
原作(文庫)のあとがきにもアイスランドの情報が結構あって面白かった記憶が。
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mifuyusasa at 2019-12-17 13:02
<アコードさま。
私もつい最近気がつきました。
10年以上も前に映画化されていたんですね。
主人公がイメージ通りで良かったです。
エーレンデュルの好物の羊の頭の料理も出てきました。
シリーズの他作品も映画化されているかと思ったのですが、それは無いようで残念です。
文庫のあとがきは充実していました。
早く4作目が文庫化されないかなと待っているところです。
私もつい最近気がつきました。
10年以上も前に映画化されていたんですね。
主人公がイメージ通りで良かったです。
エーレンデュルの好物の羊の頭の料理も出てきました。
シリーズの他作品も映画化されているかと思ったのですが、それは無いようで残念です。
文庫のあとがきは充実していました。
早く4作目が文庫化されないかなと待っているところです。
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腹黒烏龍茶
at 2019-12-18 08:58
x
これ観ました。
面白かったですけど、それより主人公がドライブスルーで買い物したのがヤギの頭部で、目玉の辺りを注文していたのがカルチャーショックでしたね。
遺伝の事は知りませんでした、観た時にもやはり、「よくそんなにきっちり特定出来るものだなあ」と思ったことは覚えています。そんな理由があったんですね。
映画は続編があるんですかねえ。あるなら観てみたいです。
本も図書館で借りて読んでみます。
同じヨーロッパの映画でも、フランスでは風景を美しく観ていて飽きないカメラワークで撮るけど、北欧はただただ寒々しい風景が続きますよね。本当に「寒そう」という感想しか出ないです。
面白かったですけど、それより主人公がドライブスルーで買い物したのがヤギの頭部で、目玉の辺りを注文していたのがカルチャーショックでしたね。
遺伝の事は知りませんでした、観た時にもやはり、「よくそんなにきっちり特定出来るものだなあ」と思ったことは覚えています。そんな理由があったんですね。
映画は続編があるんですかねえ。あるなら観てみたいです。
本も図書館で借りて読んでみます。
同じヨーロッパの映画でも、フランスでは風景を美しく観ていて飽きないカメラワークで撮るけど、北欧はただただ寒々しい風景が続きますよね。本当に「寒そう」という感想しか出ないです。
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mifuyusasa at 2019-12-18 18:41
<腹黒烏龍茶さま。
あ、ヤギでしたっけ。
形状が残っているのがアレでしたよね。
マグロのカブト焼きなんかも、ちょっとグロいといえばグロいかも。
遺伝のこともですが、アイスランドのいろいろな事情が本文とあとがきから読み取ることができて面白かったです。
北欧ミステリらしく、かなり暗いですが。
北欧の映画って昔から晴天のシーンがないですよね。
かもめ食堂で、ああ、晴れることあるんだ。と思ったものでした。
あ、ヤギでしたっけ。
形状が残っているのがアレでしたよね。
マグロのカブト焼きなんかも、ちょっとグロいといえばグロいかも。
遺伝のこともですが、アイスランドのいろいろな事情が本文とあとがきから読み取ることができて面白かったです。
北欧ミステリらしく、かなり暗いですが。
北欧の映画って昔から晴天のシーンがないですよね。
かもめ食堂で、ああ、晴れることあるんだ。と思ったものでした。