2009年 03月 23日
めでたし、恩寵に満てる者 |
フラ・アンジェリコの「受胎告知」というフレスコ画の色使いと静かな雰囲気が好きなんですが、全くちがった意味で、シモネ・マルティニの「受胎告知」も好きです。
祭壇画だったようで背景は金ピカ、そして天使もマリアも
イヤそう
に見えるところが好きです。
マリアなんて、身をよじっている。
「無原罪の御やどり」
というのは、非キリスト教徒にとってはもっとも納得のいかない原理であって、私などはこのキモチワルそうなマリアには共感してしまって思わず笑っちゃうわけです。
(バチアタリ)
「マリア」(2006年)
オフィシャルサイトは ここ。
老いて子供のなかったザカリア(スタンリー・タウンゼント)は、妻エリザベト(ショーレ・アグダシュルー)が身ごもるという神託を受ける。
そのころ、ナザレの村で平凡な毎日を送る少女マリア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)は。
ある日、天使を見る。
「めでたし、マリア、恩寵に満てる者よ、なんじ主とともにまします。汝は女のうちにて祝せられたるものなり」
というわけで、救世主を胎内に宿したことを告げられるわけです。
戸惑いつつも、受け入れるマリア。
しかし、彼女にはヨセフ(オスカー・アイザック)という婚約者がいるわけで。
神のお告げで懐妊するものかどうか、いとこのエリザベトのところに確かめに行きます。
帰ってきたらお腹が大きくなっていて、父母のヨアキム(ショーン・トーブ)とアンナ(ヒアム・アッバス)も困り果てる中。
ヨセフはマリアと子供を受け入れます。
いいやつだ、ヨセフ。
そのころ、天文学博士のバルタザール(エリック・エブアニー)とメルキオール(ナディム・サワラ)とガスパール(ステファン・カリファ)の3人は。
神の子の誕生を告げる星に導かれ、旅を始める・・・・んですが、いやいやながら同行する俗物もいたりして、面白いです。
そして、エルサレムのヘロデ王(キアラン・ハインズ)もまた、預言による「王」の誕生を警戒、戸籍調査のために成年男子を家族とともに、出生地に戻らせる。
ヨセフはナザレから200キロも離れたベツレヘムに向かわなければなりません。
村人にちょっと白い目で見られたりしていた二人、
「噂も消えるよ」
とか言いながら、旅に出る。
エルサレムの俗っぽさに失望したりしながら。
そしてベツレヘムの家畜小屋で。
星の光に誘われて人々が集まり、博士たちも贈り物をささげるのでした。。。
そのあとの「幼子虐殺」をのがれてエジプトに向かうまでが、この映画のストーリーです。
たびたびお告げに現れる天使はヒゲもじゃの青年で、翼はありませんでした。
これはクリスマスの頃に見るべき映画でしたね。ちょっと時期を間違えたかも。
私の好きな、「ひいちゃってるマリア」の受胎告知画はこれです。
フィレンツェのウフィツィ美術館蔵。
祭壇画だったようで背景は金ピカ、そして天使もマリアも
イヤそう
に見えるところが好きです。
マリアなんて、身をよじっている。
「無原罪の御やどり」
というのは、非キリスト教徒にとってはもっとも納得のいかない原理であって、私などはこのキモチワルそうなマリアには共感してしまって思わず笑っちゃうわけです。
(バチアタリ)
「マリア」(2006年)
オフィシャルサイトは ここ。
老いて子供のなかったザカリア(スタンリー・タウンゼント)は、妻エリザベト(ショーレ・アグダシュルー)が身ごもるという神託を受ける。
そのころ、ナザレの村で平凡な毎日を送る少女マリア(ケイシャ・キャッスル=ヒューズ)は。
ある日、天使を見る。
「めでたし、マリア、恩寵に満てる者よ、なんじ主とともにまします。汝は女のうちにて祝せられたるものなり」
というわけで、救世主を胎内に宿したことを告げられるわけです。
戸惑いつつも、受け入れるマリア。
しかし、彼女にはヨセフ(オスカー・アイザック)という婚約者がいるわけで。
神のお告げで懐妊するものかどうか、いとこのエリザベトのところに確かめに行きます。
帰ってきたらお腹が大きくなっていて、父母のヨアキム(ショーン・トーブ)とアンナ(ヒアム・アッバス)も困り果てる中。
ヨセフはマリアと子供を受け入れます。
いいやつだ、ヨセフ。
そのころ、天文学博士のバルタザール(エリック・エブアニー)とメルキオール(ナディム・サワラ)とガスパール(ステファン・カリファ)の3人は。
神の子の誕生を告げる星に導かれ、旅を始める・・・・んですが、いやいやながら同行する俗物もいたりして、面白いです。
そして、エルサレムのヘロデ王(キアラン・ハインズ)もまた、預言による「王」の誕生を警戒、戸籍調査のために成年男子を家族とともに、出生地に戻らせる。
ヨセフはナザレから200キロも離れたベツレヘムに向かわなければなりません。
村人にちょっと白い目で見られたりしていた二人、
「噂も消えるよ」
とか言いながら、旅に出る。
エルサレムの俗っぽさに失望したりしながら。
そしてベツレヘムの家畜小屋で。
星の光に誘われて人々が集まり、博士たちも贈り物をささげるのでした。。。
そのあとの「幼子虐殺」をのがれてエジプトに向かうまでが、この映画のストーリーです。
たびたびお告げに現れる天使はヒゲもじゃの青年で、翼はありませんでした。
これはクリスマスの頃に見るべき映画でしたね。ちょっと時期を間違えたかも。
私の好きな、「ひいちゃってるマリア」の受胎告知画はこれです。
フィレンツェのウフィツィ美術館蔵。
by mifuyusasa
| 2009-03-23 15:12
| DVD & Blu-Ray
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